Voice
世界の作家たち
投稿日時:2009/12/15(火) 16:30
取材・構成:パリジェン 聖絵(BABEL翻訳大学院生・ハワイ州在住)
マイケル・カンというアメリカの作家をご存知だろうか? おそらく日本ではまだ知られていない存在であろうが、「軽快なコメディが読みたい」という読者にピッタリの作品を執筆しているユニークな作家だ。
1990年の「デビュー」作"A THOUSAND BENJAMINS"を執筆した当時、マイケルは有名ロースクールの学生だった。 この男女の切ない物語は一部で相当の評価を得たものの、第2作目の刊行がなされないまま13年が過ぎ去り、「マイケルは死んだ」という噂まで流れた。
ところが2003年5月のこと、デビュー作とはまったく趣を異にするユーモアたっぷりのコメディ、"THE LOCKLEAR LETTERS" (2003年5月)とともにマイケルは再び姿を現したのだ。その「空白」の期間、マイケルは弁護士として活躍していたのである。そして今も弁護士として現役だ。